Altair® MotionView®
MotionViewは、マルチボディシステムモデルの構築と、アニメーションやプロットによる機構シミュレーション結果の可視化のためのグラフィカル環境です。その特有のパラメトリックモデリング機能により、より良い設計をより迅速に見い出す手段として、設計の自動探索を実行できるようになります。緊密に統合されたMotionViewとAltair® MotionSolve®を組み合わせると、様々なマルチボディシステムシミュレーションのニーズを満たす完全なソリューションとなります。
利点
- より良い機構設計をより迅速に導出
- マルチボディモデルを素早く直感的に構築
- マルチボディシミュレーション結果の可視化による、洞察の導出と適切な情報に基づく設計判断
- モデルを簡単にパラメータ化し、設計探索と最適化を自動化
- 内蔵のモデルライブラリの利用、または独自ライブラリの作成(あるいはその両方)
- サブシステムやシステムモデルの標準化、共有
- 広範な実稼働条件の徹底した調査と、製造上のバラツキの影響を軽減することによる、製品のロバスト性向上
- FEAとの連携: 弾性体のインポート、荷重のエクスポート
- CFDとの連携: 空力荷重や流体のスロッシングに起因した荷重のインポート
- 1Dブロック線図シミュレーションツールとの連携: 複合領域システムのための連成シミュレーション
- プロスの自動化:
- 洞察を得るまでの時間を短縮
- 再現性のある結果を保証
- 手作業によるミスを回避
- 退屈な仕事を削減
- 社内ノウハウの取り込み
- 社内規格順守のためのユーザーインターフェース(UI)のカスタマイズ
機能
強力かつ効率的なモデリング環境
一般的な機構システムの多くは、複数のサブシステムを含んでいます。モデル作成にモジュラー型手法を使うことで、これまで以上にモデル化を管理できます。MotionViewのパワフルな環境は、極めて難解な問題を解析するために必要となる複雑な機構モデルを、シンプルかつ分かりやすい操作で作成できるよう作られた、数々のコア機能を装備しています。
- 階層的モデリング構造により、再利用可能なサブシステムやコンポーネントを組み合わせて、システムレベルのモデルが作成可能
- MotionViewのモデリング言語が対称化と条件付きロジックをサポートしており、単一モデル内における複数のモデルトポロジー構成と、モデル化するエンティティやプロパティの強力な管理を可能に
- パラメトリックなモデル定義により、複数のモデル候補の解析スタディを容易に実現
最新の使いやすいGUI
MotionViewの直感的なレイアウトと論理的な作業フローにより、熟練したエンジニアも新米エンジニアも、短期間でマルチボディシステムをスピーディーに作成、解析できるようになります。
- 効率的かつ直感的な作業フローにより、機械システムのモデリングの簡略化と標準化を実現
- 習得しやすく使いやすい、最新のユーザーインターフェース
- 先進のコンテキスト対応型モデルブラウザにより、わずかなマウス移動とクリック操作でモデル要素を簡単に切り替え可能
弾性体
機構システム内での弾性体のモデリングは通常、有限要素モデリングに精通し、有限要素ソルバーについての知識が必要とされるため、複雑で難しいタスクになりがちです。MotionViewの弾性体モデリングプロセスは、弾性体の作成やシステムへの統合、ポスト処理に簡単に使用できる高性能ツールを提供しながらも、知識や経験が乏しくても使いこなせるように開発されました。
- スムーズかつシンプルなプロセスで弾性体作成を実現
- 剛体コンポーネントと弾性体コンポーネントの変換をワンステップで実現
- 弾性体の前処理におけるエラーを最小限に抑えるための、幅広いユーティリティを提供
自動化およびカスタマイズ機能
MotionViewはカスタマイズと自動化に完全対応。ユーザーはグラフィカル ユーザーインターフェースとモデリングプロセスの両方を管理することができます。これによって、MotionViewをいかなるシミュレーション環境内へもシームレスに導入できるようになりました。
- ユーザーインターフェースを完全にカスタマイズ可能。既存の環境を変更できるほか、パネルのON/OFF、カスタムパネルの作成が可能など、柔軟さを提供
- パワフルなスクリプト機能により、モデリング時の反復タスクを自動化して複雑なプロセスをシンプルに
エンドtoエンド ソリューション
MotionViewは、パワフルな機能とAltair® HyperWorks.への直接統合によって、機構システムのシミュレーションプロセス全般を網羅する完全なソリューションをご提供します。
- MotionViewとAltair® HyperMesh®によるマルチボディモデル作成
- Altair® HyperView®とAltair® HyperGraph®の最先端の可視化機能とデータプロット機能による、シミュレーション結果とテストデータの解析と関連付け
- 弾性体解析の実行
- Load Exportユーティリティを使ったマルチボディシミュレーションによるコンポーネントの荷重チャネル書き出しでは、複数の異なる有限要素・疲労解析形式をサポート
- MotionSolve、ADAMS、RADIOSS、ABAQUSを始めとする、MotionViewがサポートする複数のソルバーを活用可能
- Altair® HyperStudy®とAltair® OptiStruct®による実験計画法(DOE)、最適化、確率統計スタディの実行