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Altair® Accelerator™ Plus

Accelerator Plusには、ベーススケジューラーの負荷を軽減するための階層型スケジューラーが搭載されているため、スループットの向上、ライセンスおよびリソース利用率の向上、さらにはスケジューラー使用モデルの柔軟性の向上を実現できます。また、1ミリ秒未満のディスパッチレイテンシは、短時間ジョブの処理に最適です。Accelerator Plusは個人用スケジューラーの管理ツールのような使用が可能で、各ユーザーの短時間ジョブをシーケンシャルにキューに追加し、それら多数の短時間ジョブを1つの長時間ジョブとして扱うことにより、低レベルスケジューラーの負荷を軽減します。その場合でも、個々のジョブの可視性が損なわれることはありません。さらに、ユーザークエリ、ジョブ投入およびレポート機能もすべて処理できます。典型的なスケジューリング負荷の80%はこうしたディスパッチ以外の機能によるものであるため、ベーススケジューラーの負荷軽減効果は絶大です。

一定のライセンス数と計算リソースを必要とする並列性の高い短時間ジョブのスケジューリングを、Accelerator Plusで実際に管理した結果、計算キャパシティを追加することなく6~10倍のスループットを実現できました。

可視性の向上

Accelerator Plusは、フェアシェアやプリエンプションなどを含む包括的なポリシー管理機能を備えています。ワークフロー単位、プロジェクト単位、オンデマンドのいずれかの方法で組織内のリソースの割り当てと管理が可能です。全機能を利用可能なGUIから、各ジョブの詳細情報を可視化したり、キュー内のジョブ、実行中のジョブ、割り当て済みのリソースに関する計算ファームの統計情報を確認したりできます。ユーザーインターフェースは、Webブラウザ、コマンドライン、拡張APIです。

たとえば半導体設計の検証作業で、2つのリグレッションテストと1つのスモークテストといった典型的な高負荷計算を行う場合でも、Accelerator Plusならピーク時の負荷を難なく管理できます。この3つのワークロードをすべて実行しても、ベーススケジューラーにかかる実質的な負荷は、常にワークロード1つ分未満で安定的に推移します。