CAEソフトウェアユーザーのデータ交換を強化するためにAltairがSiemens PLM Softwareとの関係を拡大
ミシガン州トロイ – 2013年6月11日 – シミュレーション技術と
エンジニアリングサービスを提供する世界的なプロバイダーである
Altairは、製品設計と材料の解析にAltairコンピュータ支援エンジニアリング(CAE)ツールを採用している製品ライフサイクル管理(PLM)チーム間でのデータの交換において、より密接なコラボレーションを可能とするために、Siemens PLM Softwareとの関係を拡大しました。
この関係拡大の一環としてAltairは、世界で最も幅広く使用されているデジタルライフサイクル管理ソフトウェアであるSiemensの
Teamcenter®ポートフォリオ、製品ライフサイクルのあらゆる段階でリアルタイムのデジタル3D製品情報の表示と共有を可能とする軽量ISO規格データ形式である
JT™データ形式、および複合材エンジニアリング用ソフトウェアの
Fibersim™ポートフォリオを直接利用できるようになります。
この関係拡大から生まれた最初の新しい開発成果は、TeamcenterとAltairの
HyperWorksCAEソフトウェアプラットフォームとの統合です。TeamcenterはPLM環境にドキュメントプロセスを導入し、こうしたプロセスを製品開発プロセスと製品変更に同期させています。HyperWorks Collaboration Toolsの新しい機能によりユーザーは、HyperMeshおよびHyperWorks Desktopユーザーインターフェースから直接Teamcenterに接続したり、PLM XMLインターフェースを使用してTeamcenterからHypermeshを起動してシームレスに作業を進めたりすることができます。
この接続によってHyperWorksユーザーはTeamcenterを介して共有された情報にアクセスでき、馴染みのあるHyperWorks環境を使用しながら、CAEプロジェクトのチームメートとの間で、そのまま使えるアクティブな共有環境を築くことが可能になります。また、この接続によってユーザーはTeamcenterリポジトリからデータを直接検索し、抽出できるようになります。コンピュータ支援設計(CAD)および部品表(BOM)ファイルを抽出して
HyperMeshおよびHyperWorks Desktopに直接ロードすることができます。これは、
HyperWorks Collaboration Toolsおよびその基礎となる接続テクノロジーを使用した最初の企業提携です。
TeamcenterとHyperMeshの間のPLM XMLインターフェースにより、ユーザーはProduct BOMとCAE BOMでTeamcenterからHyperMeshを直接起動し、さまざまな前処理操作を実行できるようになります。
Siemens PLM SoftwareのSenior Director of Partner Strategyを務めるBill Boswell氏は次のように述べています。「私たちはAltairとの関係を拡大して統合型のソリューションを提供し、お互いの顧客の生産性を改善できることを嬉しく思っています。Siemens PLM Softwareは、顧客のエンドユーザーエクスペリエンスを高めることを目的としたパートナーシップの構築に取り組んでいます」。
2番目の開発成果は、現在すべてのHyperWorksユーザーが自由に利用できるようになっている、JTデータ形式への直接のインターフェースです。JTは軽量かつパワフルな3Dデータ形式であり、自動車や航空宇宙を含めた多くの業界で採用されています。
JT形式によってエンジニアは、複数の変換ツールを使用せずにAltairのHyperMeshにすばやく着実にインポートできる、より小型で処理しやすいファイルを使って作業することができます。
JTインターフェースは現在、HyperWorks内にそのまま使える標準コンポーネントとして提供されています。
AltairのSenior Vice President of Modeling and Visualizationを務めるPaolo Sansalvadoreは次のように述べています。「Siemens PLM Softwareとの提携は、当社のHyperWorksアーキテクチャに新しいレベルの開放性が加わったことを意味しています。SiemensのCAD製品を使用しているエンジニアにとって、当社のCAEツールとの互換性は重要であり、当社はこれを実現したことに喜びを感じています」。
3番目の開発成果は、Altairによる、HyperWorksのFibersimに対するインターフェースの最新リリースです。Fibersimは、画期的で耐久性に優れ、しかも軽量の複合材構造の設計および製造に使用されています。このインターフェースは、設計エンジニアがこうした構造を解析し、最適化するための価値あるツールセットを提供します。FibersimインターフェースによってAltair HyperWorksユーザーは、ドレープおよび層データをFibersimで読み取り、複合材構造の解析にそれを直接利用し、さらに設計者にフィードバックを与えることで作業ループを完成することができます。
AltairのSenior Director of Global Aerospace and Marineを務めるRobert Yanceyは次のように述べています。「この機能は、複合材解析エンジニアにとって大きな支援となります。これで、精密な複合材解析に必要な情報を含むFibersimデータを簡単に読み取ることができるようになります。これは、ドレープおよび層の角度についての情報がきわめて重要となる曲面形状の複合材パネルを解析する際に特に重要となるでしょう」。
このインターフェースは、Altairの受賞実績がある複合材最適化プロセスでドレープおよび層データを使用するための道を開きます。この機能により、エンジニアはFibersimにより提供されている製造上の制約を最適化問題セットアップに含めて、HyperWorksセットの構造最適化ソフトウェアである
OptiStructで既に提供されている製造上の制約に追加することができます。
HyperWorksについて
革新的なプラットフォームであるHyperWorksは、迅速な設計案の探索および意思決定を行うための包括的なシミュレーションソリューションです。HyperWorkshは、モデリング、解析、最適化、視覚化、レポート作成、および共同のナレッジ管理など、シミュレーションプロセスのあらゆる側面で、緊密に統合された最高のクラスのツールセットを提供します。使った分だけ支払うという画期的なライセンスモデルを利用しているHyperWorksは、世界中の顧客のために最大限の価値と柔軟性をもたらします。詳細については、こちらをご覧ください。
www.altairhyperworks.jp
Altairについて
Altairは、ビジネス情報および技術情報の解析、管理、可視化を最適化するテクノロジーにより、企業の革新および意思決定をサポートしています。Altairは1,800人以上の従業員を擁する株式非公開企業で、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域にオフィスを構えています。エンジニアリング、コンピューティング、企業分析、革新的な製品設計、開発を支援する先進のソフトウェアおよびコンサルティングサービスにおいて27年以上の実績を持つAltairでは、さまざまな業種の顧客に一貫して高い競争力を提供しています。詳細については、
www.altairjp.co.jpおよび
www.simulatetoinnovate.comをご覧ください。
NOTE: Fibersim, JT and Teamcenter are trademarks or registered trademarks of Siemens Product Lifecycle Management Software Inc. or its subsidiaries in the United States and in other countries.