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Altair ProductDesignが、Xeroxの多機能プリンタColorQubeの開発に貢献

HyperWorksによるシミュレーション主導の設計アプローチで、オフィスで起こり得る複雑な外乱要因を解析し、最高の印刷品質を実現 ミシガン州トロイ、2010年1月4日― Xerox CorporationによるColorQubeTM 9200シリーズの発売にさきがけ、製品開発コンサルティングサービスをグローバルに提供する、Altair Engineering, Inc.の完全子会社、Altair ProductDesign, Inc.の精密なコンピュータ シミュレーションにより、装置に搭載された高度な印刷機能の検証が行われました。

XeroxのColorQubeシリーズの高速多機能プリンタでは、ソリッドインク技術を利用することで環境負荷の軽減、カラー印刷のコスト削減を実現しています。カートリッジを使用しないインク スティックにより、消耗品の発生量90%削減に加え、印刷の品質を落とすことなく、一般的なカラーレーザープリンタと比較して最大62%までカラーページの印刷コストを削減することが可能になりました。

Xeroxは装置の開発段階で、ミシガン州トロイに拠点を置くAltair ProductDesignに、プリンタの動作に関する仮想シミュレーションの実施を依頼しました。依頼の目的は、人がぶつかったり、ドアの開閉を行ったりするなど、プリンタの使用中によくある外乱要因によって、印刷品質がどの程度影響を受けるかを見極めることにありました。

Altair ProductDesignのコンサルタントは、コンピュータ支援エンジニアリング(CAE)手法とAltairのエンジニアリングソフトウェア プラットフォームHyperWorksを駆使して、ColorQube製品シリーズでピクセルレベルの制振を実現しました。解析にあたって行われたコンピュータ シミュレーションは、Xeroxがこれまで製品開発の際に行ってきたなかで最も複雑さを極めるものとなりました。

「Altairは、構造アーキテクチャーについて理解を深める手助けをしてくれました」と、Xeroxのシニア システムアナリストJohn Wright氏は語っています。「装置内部では、プリントヘッドやドラム、紙送りの動作が振動による影響を受けています。Altairには、インクをドラムに吹き付けるという大切なプロセスが、振動その他の外乱要因から受ける影響について見極める、という課題が課されました」。

Xeroxではプリンタのサブシステムとシステム全体について物理試験を行い、解析モデルと物理プロトタイプの忠実度を高める上で必要なデータをAltairに提供しました。この情報があったおかげで、Xeroxの開発チームは設計開発推進のための解析モデルとアプローチを、確信を持って用いることができました。Altairは50万を超える要素からなるシステムレベルの有限要素モデルを開発し、プリンタ内部で相互に接続されている100以上もの部品について、詳細にわたる解析を行いました。

Altairのシミュレーション主導の設計アプローチによって、Xeroxでは製品開発コストが削減され、また、振動制御ダンパーを使う必要がなくなりました。ダンパーを使うとコストがかさむだけでなく、設計空間や構造が複雑なものになってしまいがちです。解析により、これら防振部品は不要であることが明らかになりました。さらに、シミュレーションモデルによって、Xeroxではシステムレベルの性能におよぼす相対的インパクトを検討しながら、膨大な数の設計シナリオを一度に評価できるようになり、確信を持って設計プロセスを進められるようになりました。

「Altairとの協力関係は、これまで経験したなかでも最高クラスのものでした。プロジェクト開始にあたってロードマップを作成しておいたことで、我々の側から何を提供すべきか、Altairからいつ何を提供してくるかを把握することができ、最終的な目標を常に視野に入れて作業を進めることができました」と、Wright氏は付け加えています。
Altair ProductDesignがXeroxのために開発したこのようなシミュレーションは、製造元にとって時間と費用の大幅な節約につながります。

「今回のプロジェクトでAltairが導入したタイプのCAE手法やプロセスでは、試験用の物理プロトタイプを一から作りあげてテストする場合に比べ、製品開発時間を50%以上は短縮することができます」と、Altair ProductDesignの技術主任Regu Ramooは語っています。「Xeroxの製造・エンジニアリング専門家と密な連携を重ねながら、当社のシミュレーション主導の設計アプローチによって設計について有意義かつ鋭い示唆を提供できたことで、Xeroxでのスケジュールどおりの製品開発に貢献することができました」。


Altair ProductDesignのシミュレーション主導の設計アプローチにより、Xeroxでは製品開発コスト削減に加え、ColorQubeTM 9200で振動制御ダンパーを取り払うことが可能に。
ProductDesignチームはAltairのHyperWorksプラットフォームなどの技術を活用して、実世界での環境シミュレートを実現。ColorQubeTM 9200シリーズの設計を強化するための手段を講じ、製品開発時間を50%以上短縮してXeroxをサポート。
カートリッジを使用しないインク スティックにより、消耗品の発生量を90%削減。印刷の品質を落とすことなく、一般的なカラーレーザープリンタと比較して最大62%までカラーページの印刷コストを削減することが可能に。
Altair ProductDesignではコンピュータ支援エンジニアリング手法とAltairのエンジニアリングソフトウェア プラットフォームHyperWorksを駆使して、ColorQube製品シリーズでピクセルレベルの制振を実現。解析にあたって行われたコンピュータ シミュレーションは、これまでXeroxが製品開発において行ってきたなかで最も複雑さを極めるものとなった。






Altair ProductDesignについて
Altair ProductDesignは、500名以上のデザイナー、エンジニア、科学者、クリエーターを擁し、様々な分野を取り扱うグローバルな製品開発コンサルタントです。Altair Engineering, Inc.(www.altair.com)の完全子会社である同社は、分野の枠を超えた連携により人と機械の創造性を結びつけ、革新の促進、プロセスの自動化、新しい手法の開発をリードして名を馳せています。Altair ProductDesignではユーザー中心、チームベースの設計アプローチを推進し、独自のシミュレーションと最適化技術を適用することにより、お客様が革新的で収益性の高い製品を迅速に市場に送り出せるよう支援します。

Jennifer Ristic
Airfoil Public Relations
248-304-1421
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