「SimLabを使用することで事前処理の時間が大幅に短縮され、同じ作業をするのに、最大4日かかっていたのが、4時間で済むようになりました」
Rohit Ramkumar
Manager, CAE Group
Dana Corporation
ソリューション: SimLabを使用したメッシングの自動化
CAEのGroup ManagerであるRohit Ramkumar氏は、Danaの自動車製造メーカーの顧客の1社からSimLabについて聞き、Altairでデモを確認した上で、試用ライセンスを入手しました。さらに、Ramkumar氏の同僚で、DanaのSenior CAE AnalystであるMarsha Minkov氏は、SimLabの開発者の1人と一緒に半日がかりの作業を行いました。この2人は、他の方法と比較した場合のSimLabの能力の長所と短所についての評価を実施しました。SimLabを採用した場合、時間を節減できることが非常に明白になったため、彼らは速やかにSimLabをモデリングプロセスへ統合しました。
従来のツールは、CADからシミュレーションモデルをインポートした後、大掛かりなクリーンアップ作業を頻繁に必要としていました。Ramkumar氏によれば、SimLabの最大の利点は、ネイティブ形状が使用されることにある、ということです。
「これは非常に大きな一歩です」と、Ramkumar氏は述べています。「SimLabを使用した場合、変換されたCAD形状を使って作業する代わりに、ネイティブ形状が読み込まれます。SimLabは自動的に、素早く形状のクリーニングを実行します。その結果、SimLabにおける事前処理の時間が大幅に短縮されました。同じ作業をするのに、最大4日かかっていたのが、4時間で済むようになりました。SimLabが、メッシングを自動的に実行してくれるからです」。
SimLabにより、実際に多くの事前処理手順が自動化されました。ユーザーの操作をほとんど必要とせずに、ソフトウェアによってCADシステムからのネイティブ形状のインポート、メッシング、サーフェスとノードセットの作成、およびコンタクトペアの作成を実行します。
AltairはDanaと密接な共同作業を行い、SimLabをプロセスに統合しました。まず、AltairはSimLabがどのようにDanaのモデリングにかかる時間を短縮できるかをデモで示しました。次に、DanaがSimLabの機能を試すことができるように、Altairはトレーニングを提供しました。DanaがSimLabを導入して以来、Altairは電話と電子メール通じて絶え間なく製品開発チームをサポートし、DANAプロセスの手順を作成しました。
さらに、AltairはDanaとの共同作業により、Danaのエンジニアがあらゆる場所ですべてのエンジンモデルおよびその他のコンポーネントに使用できる設定のグループを明確に定義したテンプレートを作成しました。これらのテンプレートを使用してメッシングを実行するエンジニアは、同じ属性で同様のメッシュを得られるようになりました。事前処理機能に加えて、Danaは、SimLabが使いやすく柔軟性があると感じました。さらにSimLabは、ボア変形のプロットや(異種のメッシュからの)温度結果のマッピングなど、貴重な後処理機能も提供しています。